今回ご紹介する絵本は『999ひきのきょうだいのおひっこし』です。
何が999匹いるのかというと、カエルです。
引っ越しって大変ですよね。1人暮らしの引っ越しでも面倒くさいし大変だなーと思っていたのに、それが999匹って…。
まあ、大変なことになるのは想像がつきますよね、その通り大変なことになります。
では、カエル『999ひきのきょうだいのおひっこし』をご紹介していきます。
基本情報
・文:木村 研
・絵:村上 康成
・対象年齢:4・5歳〜
・ページ数:40ページ
・読み聞かせ時間:6分程度
『999ひきのきょうだいのおひっこし』の内容・あらすじ
999匹のカエルのきょうだい、だけではなく、それにおとうさんとおかあさんカエルを加えた1001匹のカエルが、手狭になった池を引っ越すことにします。
とはいえ、1001匹のひっこしは大変です。特に子どもが999匹ですから、さわがしかったり、ぐずついたり、となかなか親のいうことを聞いてくれません。(これは、同じ親としては気持ちはよくわかります。)
そんなにぎやかな引っ越しですが、事態はだんだんと深刻になっていきます。
カエルの天敵である、へびやとんびがカエルたちに近づいてきます。
そして、何ということか、おとうさんカエルがとんびにつかまってしまうのです!
それを助けようとするおかあさん!そして、おとうさんとおかあさんを求めてそれに続いていく999匹のカエルのきょうだいたち!
みんなの運命はいかに!?そして、そもそもの目的の引っ越しはできたのでしょうか?
この絵本のいいとこ
カエルの子どもたちが面白い
当たり前ですが、この絵本にはたくさんの子どもカエルがでてきます。
その子どもたちが、子どもらしくてとても面白いんです。
なかなか着かない引っ越しに飽きてしまい、「おみずのみたいー」とか「もうあるけないー」と子どもたちはだだをこねます。その姿やセリフがうちの子と同じようなので、カエルだけど、人間みたいで親近感がわきました。
また、子どもカエルが「しずかにしなさーい」とおかあさんに一喝される場面があるのですが、うちの子どもも同じようなことを言われているので、うちの子どもも子どもカエルに親近感がわいたようです。カエルの子どもたちがしかられている場面を読んでいると「ひひひ」とにやついていました。「わかるわかる」といった感じなのでしょうか。
子どもカエルたちはその後も悪気なく、大変なことを起こしていきます。
そんな悪気のない感じも、人間の子どもと同じように見えてきます。子どもって悪気なく危ないことしますよね。最初のうちは。だんだん悪気がまじってきますが…。
と、カエルの子どもをいつの間にか自分の子に置き換えて考えてしまうような、そんな人間の子どもらしいカエルの子どもたちがとてもいい味を出していて面白いです。
とにかく数が多くて楽しい
1001匹のカエルが登場するので、とりあえず、絵本の中はざわざわしています。
本当に999匹いるのかどうか、全員がそろっているページで数えようかとちょっと思いましたが、やめました。
面倒くさいのと、「999匹いました!」という事実が、この記事を読んでいただいている人にとって有益な情報と思えなかったからです。
ざっと見た感じ999匹もいないんじゃないかなーと思うんですが、いたらすいません。気になる方はぜひお子さんと数えてみてください。もし、うちの子が数えるようなことがあれば、追記します。
999匹いるかどうかの真偽はさておくとして、やっぱりたくさんいて、所狭しと絵本の中をざわざわしているのを見ていると、何となく楽しいです。
まとめ
ちなみにですが、私はリアルカエルがめちゃくちゃきらいです。
小さい頃からずっときらいです。(なので、なるべくカエルがうつっていない写真を選びました。)
でも、そんなカエル嫌いの私でも読めますし、楽しめる内容になっていますので、
カエル嫌いの方もぜひ興味があれば読んでみてください。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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