今回ご紹介する絵本は『ぞうくんのさんぽ』です。
いくつかシリーズが出ている作品ですが、今回は 『ぞうくんのさんぽ』です。
この作品は最近出版されたものだと勝手に思っていましたが、出版されたのは割と古く1977年と私よりも年上でした。
ということは私が子どものときにはあったということなので、読んでいたのかもしれませんし、読んでいないのかもしれません。ただ、まったく覚えていないので、たぶん読んでいませんが。
そんな古い絵本をどうして最近の作品だと思ったかという理由については、のちほどお話いたします。
では、まずは内容からご紹介していきましょう。
基本情報
・作者:なかのひろたか
・対象年齢:2歳〜
・ページ数:28ページ
・読み聞かせ時間:1分半程度
『ぞうくんのさんぽ』の内容・あらすじ
この絵本はそのまんまですが、ぞうくんがさんぽをするお話です。
その、ぞうくんには仲良しの動物たちがいます。
かばくんとわにくんとかめくんです。だいたいどのシリーズにもこのメンバーが登場します。
ある天気のいい日。ぞうくんさんぽに出かけようとするのですが、途中でかばくんに出会います。
そこでかばくんがぞうくんに「どこいくの」とたずねます。
そうすると、もちろんぞうくんは「さんぽだよ。」と答え、一緒にいこうとかばくんをさんぽにさそいます。
ここから物語が動き出します。
さそわれたかばくんさんぽを了承するのですが、条件をだします。
“ぞうくんの背中に乗せてくれるならいく”というのです!
ぞうの上にかば。にわかには信じられませんが、ぞうくんはかばくんを乗せてさんぽを続けます。
さらに、さんぽをしているとわにくんに出会います。そして…ぞうくんはわにくんも乗せることに!
ぞうの上にかば、その上にわに。リアルで想像するとかなりすごい!
そして、最後にかめくんと出会い、やっぱり上に乗せることになったとき!
さすがのぞうくんもバランスをくずして、みんなで池にぼっちゃーん!
でも、みんなそれでもごきげんです。
この絵本のいいとこ
みんなで池に落ちるとこ
なんといっても、この絵本の山場はみんなで池に落ちる場面です。
ぞうとかばとわにが池に落ちるのですから、ものすごい水しぶきを上げながら倒れ込みます。
その場面は何度読み聞かせをしていても、うちの子は笑うところで、お気に入りになること間違いなしです。
また、落ちたあとのみんなの表情もとてもかわいくて笑えます。
古いはずなのに、古くない
先にも書きましたが、この絵本はずいぶん昔に書かれた絵本なのです。ですが、私は最近書かれたものだと思っていました。
それは、この絵本の絵も言葉も今読んでもいまどきの感じがしたからです。古さや昔っぽさを一切感じない、感じさせない、色合いだったり、絵のタッチだったり、言葉がこの絵本にはあります。
昔に書かれた絵本には、やはりどこか昔っぽさを感じさせる言葉遣いや、絵の雰囲気というものがあって、それはまたそれで魅力なんですが、この絵本は私が生まれるより前にあったと言われても、ちょっと信じられないくらい若い!私よりも若い感じがして、何かそれがとても不思議な感じがします。いや、こんなふうに感じてるのは私だけなんでしょうか?
でも、本当に、いまっぽい感じだけど、ちょっと不思議な味のある絵で、私は好きなんですよね。本当に不思議な絵本です。
まとめ
とにかく、この絵本は単純にぞうの上にかばがいて、そのうえにわにがいて、そのうえにかめがいるというだけで十分面白い絵本なのですが、それ以上に、古いのに新しい感じがする不思議な絵本なのです。まあ、本当に私の個人的な意見ですが。
ただ、昔っぽい絵本が苦手なお子さんにもこの絵本は自信を持ってご紹介できます。とても楽しい絵本なので、ぜひ興味を持たれた方は読んでみてください。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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