『ぼちぼちいこか』について紹介しよか。

今回ご紹介する絵本は『ぼちぼちいこか』です。

タイトルからばりばりの関西弁ですが、中身もかなり濃厚な関西弁がぎっしりです。
私も関西在住ですが、関西出身ではないので、なかなかここまでの関西弁はうまく読み聞かせできません。

という私の話はさておいて、ぼちぼち紹介していきましょか。

基本情報

・作者:マイク・セイラー
・絵:ロバート・マン
・訳:いまえ よしとも
・対象年齢:3歳〜
・ページ数:32ページ
・読み聞かせ時間:2分程度

目次

『ぼちぼちいこか』の内容・あらすじ

主役はカバくんです。
カバくんはいろいろな仕事に挑戦します。

消防士、船乗り、パイロット、バレリーナ、ピアニスト…などなど。

カバくんがんばります。
とにかくがんばるんですが…どれもこれもなかなかうまくいきません。

それでもめげずにがんばるんですが…それでもうまくいかない。

というわけで、ひとやすみ。「ぼちぼちいこか」ということです。

この絵本のいいこと

こてこての関西弁

何と言ってもこの絵本の特徴は“関西弁”です。しかも、かなり濃い関西弁。

公式サイトを読むと、訳者の今江さんはカバくんを見ているうちに大阪育ちのカバに見えて、関西弁でしか訳ができなくなったそうです。ただ、なかなか関西弁の訳はオッケーがでなかったそうで、GOサインが出るまでしばらく待っていたそうです。

私は特にカバくんを見ても、大阪とか関西というものが浮かんできませんが、この絵本を1度でも読んでしまうと、もう完全にカバくんと関西弁がぴったり結びついてしまって、離れなくなってしまうので不思議なものです。

ただ、この関西弁。読むのはなかなか大変です。私は関西弁のネイティブではないんですが、割と長く関西に住んでいます。それでも、「どないしたらええのんやろ」なんてなかなかうまく発音できません。関西にいる私でさえそうですから、関西に住んだことがない方には読み聞かせをするのがかなり大変なんじゃないかと思います。

でも、逆に、少々おかしなイントネーションの関西弁で子どもと一緒に読んでいくのも楽しいかもしれません。
別に正解なんてないんですから、カバくんらしく明るく読んでいけばいいんじゃないかなと思います。

とにかく明るいカバくん

カバくん、たくさん挑戦して、たくさん失敗します。
そういう点では全然ぼちぼちではありません。がんがんいっています。

でも、どんなに失敗してもカバくんは前向きです。
そして明るく、楽しそう。
自分の子どもが失敗しまくるのは、あまり好ましくない未来ですが、カバくんの明るく生きる姿勢というものを少しでも感じてもらえたらなあと思う、その前に、親の私がそういう生き方をしなければなあとカバくんに教えてもらった感じがします。

そして、がんばったあとは、少し休むってことも大切だということもカバくんはしっかりと教えてくれます。もちろん関西弁で。

まとめ

これだけふんだんに関西弁が使われている絵本はなかなか異色な存在だと思います。しかも、外国の絵本なのにこてこての関西弁という面白い組み合わせです。

しかも、この本1980年に出版されたかなりのベテラン絵本です。それが今になるまで売れ続けているということは、それだけ魅力がつまっているということでしょう。出版された頃とくらべると、世の中の進むスピードがかなり速くなっているように感じますが、それでもどこかでゆったりとしてまったりとしたカバくんのような生き方を人々は求めているということなのかもしれません。簡単ではないですけど、ぼちぼちいきたいものです。

最後まで読んでいただきましてありがとうございます。もし、この絵本に興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。


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