今回ご紹介する絵本は『いい おかお』です。
この絵本は『いない いない ばあ』と同時に刊行され、200万部を超える(公式サイトより)超モンスター級の絵本です。(ちなみに作者も絵も同じ方です。)
さて、タイトルはそのまんま、いい顔という意味ですが…いい顔ってどんな顔なんでしょう?
いい顔、いい表情、想像できましたか?
では、それをイメージしたまま読んでいただければと思います。
基本情報
・作者:松谷 みよ子
・絵:瀬川 康男
・対象年齢:0・1歳〜
・ページ数:20ページ
・読み聞かせ時間:1分程度
『いい おかお』の内容・あらすじ
ふうちゃんがひとりでいいおかおをしていると、
「いいおかおみせて」
といって、ねこがやってきます。
そして、ねこもふうちゃんをまねしていいおかおをしてみます。
すると、そこにいぬがやってきて、またいいおかおをまねっこします。
そして、今度は…ぞうがやってきて、やっぱりいいおかおをしてみます。みんなそろって「いいおかお」です。
そこへおかあさんがやってきて…いいおかおはしませんが、みんなにいいものをくれます。
それは本を読んでのお楽しみです。
この絵本のいいとこ
いいお顔がかわいい
前置きにも書きましたが、「いいおかお」ってどんな顔でしょう?どんな表情なんでしょう?
自分が生きてきた人生を振り返った中での「いいおかお」を思い浮かべてみてください。
この絵本を読む前にそれを想像すればするほど、期待は高まります。
そして、ページをめくってみると…ふうちゃんのいいおかおに癒やされるはず!…です。
いや、私にとってはいいお顔が割と私のイメージと違っていたので、そのギャップに吹き出してしまいました。
「これがいいおかおか。まあ、確かに…」という感じでした。でも、とってもかわいい。
それから、みんなで「いいおかお」をするのですが、まあかわいい。見ていると、穏やかな気持になってきます。
そういう意味では、やっぱりいい「いいおかお」なんでしょうね。
ちょっと不思議な絵
『いない いない ばあ』もそうなんですが、このシリーズの絵ちょっと不思議な絵なんです。
どう伝えたらいいのか、なかなか難しいのですが、色がはみ出しているんです。絵から。
ぼやんとしていて、何か不思議です。オーラが出てるみたいというとちょっと味気ないんですが、そんな感じです。
淡い色合いのそのキャラクターがもつ不思議な空気。絵本を読んでいると、絵の表現って本当にいろいろあるなーと当たり前のことを改めて感じさせられます。
ちょっと不思議な言葉
この絵本、言葉も少し不思議な感じがします。
「ふうちゃんが ひとりで いいおかおを していました」
ちょっと不思議ですよね?かわいくて優しい言葉ですけど。
そんな言葉が絵本にはつまっています。
特に不思議なのは「おいしいは どーこ」です。
読まないと何のことだかわからないと思いますが、読んでもちょっとわかりません。
でも、不思議で面白いんですよね。
まとめ
ちょっと不思議な絵とちょっと不思議な言葉がつまったこの絵本。私はとても好きな絵本です。
この「いいおかお」というのにやられてしまって、すっかり魅了されてしまいました。
そんな私が魅了された「いいおかお」に興味を持たれましたら、ぜひ読んでみてください。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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