今回ご紹介する絵本は『きょうりゅうのおおきさってどれくらい?』です。
長いタイトルですが、タイトルを見ればだいたい中身がどんな内容か想像できでしまうかもしれません。
想像し終わるとこの記事を読んでもらえない可能性がありますので、みなさんの想像が始まる前に、
今回は急いで中身の紹介に移っていきたいと思います。
基本情報
・作者:大島 英太郎
・対象年齢
☆読んであげるなら:4歳から
☆自分で読むなら:小学校初級から
・ページ数:28ページ
・読み聞かせの時間:5分程度(恐竜の解説を含めて)
きょうりゅうの おおきさって どれくらい? (かがくのとも絵本)
『きょうりゅうのおおきさってどれくらい?』の内容・あらすじ
上にも書きましたが、この本は恐竜の大きさについて描いた絵本です。福音館書店の「かがくのとも絵本」シリーズから出ている絵本なので、どちらかというと、物語の面白さというよりも、いろんなことについて知ってみようという視点で描かれています。ただ、たんに恐竜の大きさを身長や体重を載せるのではなく、もし私たちの生活の中に恐竜がいたら、この場所に恐竜がいたら、どれくらいの大きさなんだろう?というQ&Aを絵本として描いています。
公園や道路や部屋の中と身近なところに出没する恐竜は、子どもにもその大きさがイメージしやすく、うちの子も「大きい!」と言ったりしていました。
ちなみに、公式には読んであげるなら4歳〜となっていますが、うちの子は3歳から問題なく読み聞かせができていました。
この絵本のいいとこ
見れば恐竜のサイズ感がすぐわかる
これ、タイトルの通りなんですが、この本を見れば主要な恐竜の大きさがすぐにわかるんです。もちろん、恐竜の図鑑なんかでも、今の動物とくらべている図なんかがあるんですが、それよりも圧倒的にわかりやすい!公園に恐竜がいるんですから。ジャングルジムやすべり台の横にトリケラトプスがいて、その横にベビーカーを押すお母さんの姿があり、さらにはトリケラトプスの背中に子どもたちが乗って遊んでいるんですから、その大きさの違いは一目瞭然です。その他にも1番大きいとされるセイスモサウルスという恐竜の頭が家の中に入って来たりして、しかも、その部屋にはハムスターや猫なんかもいて、本当に大きさがわかりやすい。
恐竜の勉強になる
この絵本は基本的には恐竜の大きさを伝えるものなのですが、随所に恐竜の豆知識的な情報が散りばめられています。公園で遊んでいる子どもたちや、街で恐竜と遭遇した子どもたちが、自分たちで気がついたかのようにそうした情報をつぶやいたり、会話したりして、「これは恐竜の情報ですよ」という感じがなく、恐竜の特徴を知っていけるのはいい仕掛けだと思います。ただ、多少ひとり言にしては長いなと思う情報をつぶやいている子もいたりしますが、それもまた面白いです。
まとめ
近年は映像の技術が進んでいるので、恐竜が町にやってきたなんて映画や映像もたくさん見ることができます。そうした映像をみることで、恐竜の大きさがどれくらいかなんてことはすぐにわかるでしょう。ただ、そうした映像の多くは、恐竜のリアルさ、つまりかっこよさというか凶暴さというか強さというか、そういったものも再現しています。私たち大人にとってはそれは偽物とわかっていて、リアルであればあるほど(ただ、本物を誰も見たことがないので、本当にリアルなのかどうかよくわかりませんが)、すごいなあと感心したり、興味を持ったりしますが、子どもにとってはまだそれらは刺激が強すぎる面があるように思います。恐竜というものがいるのかいないのかもよくわからない、という子どもの視点ではそうした映像は年齢にもよりますが、恐怖の対象になってしまうかもしれません。
恐竜がすきなお子さんも多いですが、まずは今回ご紹介した絵本などから恐竜との距離を縮めていき、じょじょにリアルなものへと移行するのがいいのではないかと思います。
では最後まで読んでいただきましてありがとうございます。興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。