『よるのねこ』は何をしている?

今回ご紹介する絵本は『よるのねこ』です。
この絵本は外国の絵本で、やはり中の絵を見ていると日本の絵本とは少し違う異国の雰囲気を味わうことができます。
では、夜の猫が何をしているのか、さっそく見ていきましょう。

基本情報

・作者:ダーロフ・イプカー
・訳:光吉 夏弥
・対象年齢:小学1・2年〜
・ページ数:48ページ
・読み聞かせ時間:7分

目次

『よるのねこ』の内容・あらすじ

いつもねるじかんになるとリーさんは猫を外にだしてやります。というような書き出しでこの絵本は始まります。それから、朝が来るまでの猫の有意義な夜の時間が鮮やかな色彩で描かれています。

対象年齢は小学生からとなっていますが、うちの子は3歳で読み聞かせをしても、楽しめる本になっています。ページ数が多く、その分言葉の数も多いので読み聞かせるのは少し時間がかかりますが、内容としては猫がいろいろなところを巡るお話なので、難しくなく、小さいお子さんが絵を見ているだけでも十分楽しめる絵本になっています。

この絵本のいいとこ

本の構成が面白い

この絵本は猫が夜のいろいろな場所を徘徊するという内容になっているのですが、ページの構成が暗闇のシルエットだけのページから、その実際の様子がカラーで描かれているページへと移るようになっています。言葉で書くのが難しいのですが、シルエットのページ→カラーのページ→別の場面のシルエットのページ→その場面のカラーのページ、という感じです。

そのページの作り方が単純だけど、とても面白い。最初は、真っ暗なシルエットの中に何があるんだろうと子どもと予想しながら読むことができますし、2回目以降も「ここ何があったっけ?」とか「これなんやっけ?」「これどんな色やったっけ?」などとクイズ形式で楽しむことができます。長いお話の絵本は何度も読むのが大変ですが、この絵本はお話を読まなかったとしても、絵だけでも子どもとコミュニケーションが取れる、ちょっと楽しながらも楽しめる本かなと思います。

色鮮やか

この絵本とにかく色が鮮やかです。カラフルというほどポップな色使いではないのですが、独特の色使いで、ひとつひとつの絵が、「絵」という感じがします。そのまんまですが。その鮮やかなページが、色のほとんどないシルエットのページと交互にやってくるので、暗いところから目に飛び込んでくる鮮やかさはより一層印象が強くなっていて、そういう意味でも、いい構成の絵本だなと思います。

やっぱり猫がいい

いろいろ書いてきましたが、とはいえやっぱり主役は猫です。ほぼ無表情の白い靴下をはいた猫(本当にはいてるわけではなく、柄です。)のひょうひょうとした感じがとてもふつうの猫らしくっていい。特にいつもの変わらないルーティーン的な夜の散歩。本当にこんなことやってるかどうか知りませんが、猫っぽいなって勝手に思ってしまいます。

まとめ

いかがだったでしょう『よるのねこ』。外国の絵本はなかなか目にする機会がなく、買うのに少し勇気が入りますが、この絵本は絵だけでも十分楽しめますので、ぜひ目にしてみてください。見ているだけでも楽しいというのは絵本の大きな1つの魅力だと思います。そういった意味でもおすすめの1冊です。

興味を持たれた方はぜひ読んでみてください。最後まで読んでいただきましてありがとうございました。


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